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2016年12月26日月曜日

書きつづけろ、届くまで


文章を書くのはとても大変だ。

1.まず書きたいことがあり、

2.対象を文章で形容できるようにしっかりと観察する。

3.文章にする。読者のことを考えてわかりやすい表現にする、レトリックを用いる。

4.書き終わる。推敲する。

いずれの過程にも集中し、真剣に取り組まなければいけない。

そして好きな作家の真似はできても、その人の文章は書けない。


じゃあなぜ書いているのか。

"書かなければいけない"という義務感もあるけれど、やっぱり"好きだから"というところがいちばんだ。


村上春樹が「書くことは自己治癒的な行為」ということを言っていた(と思う)。

たぶん彼の言う「自己治癒」とは意味合いが違うのだろうが、文章を書くという行為にはそういう側面があるな、と感じることがある。

自己のなかにあるものをよく観察してすくい上げるという行動は、ある意味では思考を整理するということ。

これは書いている対象が気持ちやフィーリングというものでなく、たとえばギターの弾き方だとかリズムの取り方だとか、実際的なことを書いていてもそう思う。

思考がすっと整理されて、画面(または紙)の上に落ちる。

ひとつの区切り。

ゲームで遊んでいて、セーブをしたときのような安心感。

書き始めてから"ああ、僕はこう感じていたのか"と納得できることもある。


書いたものをあとから読み返すのも面白くて、そのときに好きだったもの、影響されていたものを思い出すことも多い。

たとえば この文章で書いている"村上春樹""ゲーム""セーブ"などは最近のマイブームから出てきたキーワード。

今は連想"ゲーム"のように"ゲーム"つながりで"くるり"の"LV30"という曲のことについて書くのもいいかな、と考えている。

"マイブーム"という言葉は"みうらじゅん"が作ったというエピソードも良いかもな、とかも。

たぶんあと10分もすればこんなことを考えていた、なんて忘れてしまうんだけど、書いておくことでその刹那を繋ぎとめておくことができる。

そういうことが大事かどうかはわからない。

だけど過去にピースをばらまいておくことで、今の自分というパズルになるのではないかなあ、と思ったりする。


そして文章にはもうひとつ大きな役割、伝えるというのがある。

気持ちを伝える、手順を伝える、場所を伝える...etc

現在はインターネットが普及し、自分のことを全世界に紹介できるようになった。

文章の力というのもさらに強くなったように思う。

それでは自分が持っているものをたくさんの人に知ってほしい、どうすればいいのか。

答えはシンプル。書くこと。

届くまで書きつづける。

下手だって良いから、とにかく書く。

最初は無人島からメッセージを入れたボトルを流している気分になるけれど、信じて書きつづけること。

あるものは届くし、あるものは届かないかもしれない。

だけど書きつづける。

書きつづけろ、届くまで。



今回のタイトルは大沢在昌『語りつづけろ、届くまで - 坂田勇吉シリーズ3』のパロディです。

なんだかシンプルでポジティブで使命感があって、このタイトルがすごく好きなんですよね。

(じつはまだ読んでいない)

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