「God is in the Detail (神は細部に宿る)」
もともとはミース・ファン・デル・ローエという、現代建築の巨匠が好んで使った言葉です。
彼の作風はシンプルながら、鉄骨の結合部や枠の見え方など「細部をいかに綺麗に見せるか」にこだわっていたようです。
この言葉の捉え方はいろいろあると思いますが、僕は「作品のクオリティをあげるには細部にこだわること」と受け取っています。
今制作している『I'm Yours』のウクレレ・アレンジも、まさにその通り。
ウクレレで歌と同じメロディを演奏するために、文節毎、細かい時は一言ずつ、ニュアンスを再現するべく奏法を選びました。
要は人間が歌っているように楽器を弾くのです。
これを心がけているうちに気づいたのは、サウンドが「シンプルで豊かになる」ということ。
そして「シンプルと豊か」は正反対のものではなく、同じところに存在できるということも。
ひとつの音に多くの情報が入っていれば、少ない音数でも表現豊かになるのですね。
ミース・ファン・デル・ローエは他にはこんな言葉も残しています。
「Less is More (より少ないことはより豊かなこと)」
本当に豊かな表現とは何なのか、心に留めておきたいですね!
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