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『この世界の片隅に』を観ました。
主題歌はコトリンゴの歌う「悲しくてやりきれない」。
原曲は1968年発売のフォーク・クルセダーズですね。
作曲は加藤和彦、作詞はサトウハチローです。
妙に世界がしーんとしてしまって、景色は色褪せて見える。
目を閉じると感じるのは、心の中から追い出すことの出来ない悲しさ、どうしようもない苦しみ。
とても悲しい歌。
だけど、そういうときに寄り添ってくれる歌だなあと僕は思っています。
すごく素直なフォーク・クルセダーズ、シャッフルで軽快なコトリンゴ、アレンジによって雰囲気が変わりますね。
感じ方はそれぞれ違うのだけど、どれも違う悲しさを持っていて、いろいろな悲しみのかたちがある。
僕が好きなこの曲のカバーをご紹介します。
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まずは矢野顕子のカバー。
アルバム『愛がなくちゃね。』に収録されています。
原曲に比べると起伏が少なく、淡々とした印象を受けるかもしれません。
考えてみれば、"燃えるように悲しい"ということはあまりなくて、世界に取り残されたようなひっそりとした寂しさ、そういうものを"悲しさ"と呼ぶのかもしれません。
このアレンジはまさにそういう静謐さで、夜中に散歩しながら聴くとすごく良いです。
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次は映画『パッチギ!』のサントラに使用されたオダギリジョーのバージョン。
アレンジは原曲に近い雰囲気ですが、オダギリジョーの歌声が素晴らしい。
哀愁といいますか、男の悲しさという感じで良いんですよね。
まだ映画は観れていないので、機会があれば観たいと思います。
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最後に紹介するのは、奇妙礼太郎のカバー。
オムニバスアルバム『TWILIGHT TIME』に収録されています。
奇妙礼太郎の声の説得力、すっと歌詞が入ってくる感じはすごいですね。
さまざまなバージョンをご紹介しましたが、気になるものはありましたでしょうか。
ぜひ聴いてみて、気に入ったものがあれば嬉しいです。
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