7弦ギターのコードフォーム入門|ルート位置からMaj7・7・m7・m7♭5を弾こう
7弦ギターというと、メタルで使う楽器というイメージを持っている方も多いかもしれません。
しかし、7弦ギターはジャズやポップスのコード演奏にも、とても便利な楽器です。
今回の記事では、7弦ギターを始めたばかりの方に向けて、
- コードの「ルート」とは何か
- 7弦上の音の場所
- Maj7・7・m7・m7♭5の基本フォーム
- フォームを別のコードへ動かす方法
を、できるだけシンプルに解説します。
動画の後半では、今回のコードフォームを使って、椎名林檎・東京事変の曲を弾く例も紹介しています。
動画で見る|7弦ギターのコードフォームと椎名林檎
コードフォームを確認しながら記事を読み、最後に動画へ戻って実際の音を聴いてみるのがおすすめです。
まず覚えたい「ルート」とは?
コードを覚えるときに、最初に理解しておきたいのがルートです。
ルートとは、そのコードの基準になる音のことです。日本語では「根音」とも呼ばれます。
たとえば、
- Cmaj7ならルートはC
- G7ならルートはG
- Am7ならルートはA
- Bm7♭5ならルートはB
となります。
コードネームの最初に書かれているアルファベットが、基本的にはルートです。
今回紹介するフォームでは、ルートを7弦上に置きます。
つまり、7弦上で目的の音を見つけ、その場所へコードフォーム全体を移動すれば、いろいろなキーのコードを弾けるということです。
7弦上の音の位置を覚えよう
一般的な7弦ギターのレギュラーチューニングでは、7弦の開放弦はB(シ)です。
そこから1フレット進むごとに、音は半音ずつ高くなります。
| フレット | 音名 | 読み方 |
|---|---|---|
| 開放弦 | B | シ |
| 1フレット | C | ド |
| 3フレット | D | レ |
| 5フレット | E | ミ |
| 6フレット | F | ファ |
| 8フレット | G | ソ |
| 10フレット | A | ラ |
| 12フレット | B | シ |
まずは、黒鍵のないピアノの音と同じC・D・E・F・G・A・Bの位置から覚えれば十分です。
CとDの間、DとEの間などにあるフレットは、C♯/D♭のような変化音になります。
1フレットのCを出発点にして、「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ」と弾きながら覚える方法もおすすめです。
7弦ギターの基本コードフォーム4種類
今回覚えるのは、ジャズやポップスでよく使われる次の4種類です。
- Maj7(メジャーセブンス)
- 7(セブンス/ドミナントセブンス)
- m7(マイナーセブンス)
- m7♭5(マイナーセブンス・フラットファイブ)
まずは、下のコードフォーム図を見てみましょう。
図のRがルートです。Rを7弦上の目的の音へ合わせ、そのままフォーム全体を横へ移動させます。
たとえばMaj7のフォームなら、
- ルートを7弦1フレットのCへ置くとCmaj7
- ルートを7弦3フレットのDへ置くとDmaj7
- ルートを7弦5フレットのEへ置くとEmaj7
- ルートを7弦8フレットのGへ置くとGmaj7
になります。
フォームをコードごとに別々のものとして暗記するのではなく、ひとつの形を横へ動かして使うと考えると、ずっと覚えやすくなります。
コードフォームに書かれた音程の意味
図には、RのほかにM3・m3・P5・♭5・M7・m7と書かれています。
これはルートから見た、それぞれの音の役割です。
- R:コードの基準になるルート
- M3:明るい響きを作る長3度
- m3:暗く落ち着いた響きを作る短3度
- P5:安定した響きの完全5度
- ♭5:緊張感を作る減5度
- M7:柔らかく都会的な響きの長7度
- m7:ブルージーさや落ち着きを作る短7度
Maj7と7、7とm7、m7とm7♭5は、まったく別のフォームに見えるかもしれません。
しかし、実際には音をひとつずつ変えていくことで作れます。
- Maj7のM7を半音下げると7
- 7のM3を半音下げるとm7
- m7のP5を半音下げるとm7♭5
この関係が分かると、4種類をバラバラに暗記する必要がなくなります。
3弦の音は省略してもOK
最初からすべての音をきれいに押さえようとすると、難しく感じることがあります。
その場合は、まず3弦の音を省略して練習しても大丈夫です。
ジャズのコードでは、ルート・3度・7度がコードの性格を強く表します。5度は響きを補強する音なので、演奏状況によって省略されることも珍しくありません。
特に最初は、
- 7弦のルートを確認する
- 3度でメジャーかマイナーかを表す
- 7度を入れてコードの雰囲気を出す
という3点を優先してみてください。
m7♭5では♭5が特徴的な音なので、慣れてきたら加えたいところですが、まずは無理のない形でフォームの移動に慣れることが大切です。
ここでクイズ!
Gmaj7を押さえる場合、ルートは7弦の何フレットに置けばよいでしょうか?
コードフォームの図と7弦上の音の配置を見ながら考えてみてください。
答えは記事の最後にあります。
実際に別のコードを作ってみよう
Emaj7を作る場合
Emaj7のルートはEです。
7弦上のEは5フレットにあります。したがって、Maj7フォームのRを7弦5フレットへ置けばEmaj7になります。
F7を作る場合
F7のルートはFです。
7弦上のFは6フレットにあります。7のフォームのRを7弦6フレットへ置けばF7になります。
Dm7を作る場合
Dm7のルートはDです。
7弦上のDは3フレットです。m7フォームのRを7弦3フレットへ置けばDm7になります。
このように、
- コードネームからルートを確認する
- 7弦上でルートの場所を探す
- コードの種類に合ったフォームを置く
という順番で考えます。
このフォームで椎名林檎・東京事変の曲も弾ける
動画の後半では、今回紹介したコードフォームを使って、椎名林檎・東京事変の曲を弾く例を紹介しています。
- 椎名林檎「丸ノ内サディスティック」
- 椎名林檎「長く短い祭」
- 東京事変「絶体絶命」
これらの曲には、Maj7・7・m7などを含んだ、ジャズやポップスで定番のコード進行が登場します。
最近では「丸サ進行」と呼ばれることもある流れで、ジャズスタンダードの「Just the Two of Us」で知られるコード進行とも関係があります。
7弦だけですべてのコードを弾く必要はありません。動画では、実際の演奏で移動しやすいように、7弦ルートと6弦ルートのフォームを組み合わせています。
まずはリズムを細かく再現しなくても大丈夫です。コードを伸ばして弾くだけでも、進行の響きや曲らしさを感じられます。
初心者は「ルートを探す練習」から始めよう
コードフォームを一度に全部覚えようとすると大変です。
まずは7弦上で、
- Cは1フレット
- Dは3フレット
- Eは5フレット
- Fは6フレット
- Gは8フレット
- Aは10フレット
と探す練習をしてみてください。
そのあとでMaj7のフォームだけを動かし、Cmaj7・Dmaj7・Emaj7・Fmaj7・Gmaj7と順番に弾いてみると、ルートとフォームの関係が分かりやすくなります。
Maj7に慣れたら7、m7、m7♭5と、ひとつずつ種類を増やしていきましょう。
クイズの答え
答え:7弦の8フレットです。
7弦8フレットの音はGです。ここへMaj7フォームのRを置けば、Gmaj7になります。
まとめ|7弦ギターはコード演奏にも使いやすい
7弦ギターでコードを弾くときは、まず7弦上のルートを探します。
その場所へMaj7・7・m7・m7♭5のフォームを置けば、同じ形を使ってさまざまなコードを弾けます。
最初は3弦を省略しても構いません。押さえやすい形から始めて、フォームとルートの関係を少しずつ覚えていきましょう。
7弦ギターはメタル専用の楽器ではありません。低音を生かしたコードや、ジャズ・ポップスらしい豊かな響きも楽しめます。
「ギターを始めるなら最初から7弦でも大丈夫?」という方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
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