ギターのコードチェンジで曲が止まる初心者へ|「4」で指を離す練習法【Guitar Tuesday #01】
ギターを始めてコードをいくつか覚えたものの、 コードを変えるたびに演奏が止まってしまう ということはありませんか?
ひとつずつならコードを押さえられるのに、曲に合わせると次のコードが間に合わない。焦って指を動かすと、違う弦やフレットを押さえてしまう。
これは、ギター初心者の方からとてもよく聞く悩みです。
今回のGuitar Tuesday第1回では、CとGのコードを例に、
- コードチェンジで曲が止まる原因
- コードを「形」で覚える練習
- 4拍目で指を離す方法
- 次の1拍目に間に合わせる練習
を紹介します。
次のコードが鳴る瞬間に指を動かし始めるのでは間に合いません。コードチェンジは、少し前から準備を始めます。
動画|コードチェンジで曲を止めない練習
動画では、CとGを使って、コードの形を覚える練習と、4拍目から次のコードを準備する方法を実演しています。
ギターを持って、動画と一緒にゆっくり練習してみてください。
コードチェンジで曲が止まる2つの理由
コードチェンジが間に合わない原因は、大きく分けて2つあります。
- コードの形をまだ覚えられていない
- コードを変える時間を作れていない
指を速く動かそうとする前に、この2つを順番に確認しましょう。
コードチェンジは、単純な指の速さだけで決まるわけではありません。
コードの形を思い出す時間と、次のコードへ移る時間を減らすことで、初心者でも演奏をつなげやすくなります。
理由1|コードの形をまだ覚えられていない
コードチェンジを速くするには、まずCやGのコードを、毎回コードダイアグラムで確認しなくても作れる状態にする必要があります。
コードを見たときに、
- 何弦を押さえるのか
- 何フレットを押さえるのか
- どの指を使うのか
をひとつずつ考えていると、曲のテンポには間に合いません。
まずはコードダイアグラムを見ながら、正しい形を作りましょう。
形を作れたら一度すべての指を離し、もう一度同じコードを押さえます。
CならCだけ、GならGだけで構いません。
最初からCとGを交互に変えようとせず、それぞれの形を単独で作る練習から始めます。
コードは指を1本ずつ置かない
コードを押さえるときに、
- 最初に人差し指を置く
- 次に中指を置く
- 最後に薬指を置く
というように、指を1本ずつ順番に置いていませんか?
練習の最初はそれでも構いません。しかし、コードチェンジを滑らかにするには、複数の指をできるだけ同時に置く必要があります。
そこで、コードの形をひとつのスタンプだと考えてみましょう。
Cの形を作ったら、指同士の位置関係を保ったまま弦から少し離します。その空中にある形を崩さず、スタンプを押すように、もう一度指板へ置きます。
指を1本ずつ目的地へ運ぶのではなく、コード全体をひとつの形として指板へ置きます。
最初は弦やフレットがずれても大丈夫です。
繰り返しているうちに、指がそれぞれの位置関係を覚え、複数の指を一度に置けるようになります。
コード単体の練習方法
まずはCコードだけで練習します。
- コードダイアグラムを見てCを押さえる
- 弦を鳴らして音を確認する
- Cの形を保ったまま、指を少し浮かせる
- 再びスタンプのようにCを押さえる
5〜10回ほど繰り返したら、同じ練習をGコードでも行います。
この時点では、速く動かす必要はありません。
確認したいのは、
- コードの形を思い出せるか
- 複数の指をまとめて動かせるか
- 毎回ほぼ同じ場所へ戻れるか
という3点です。
CとGをそれぞれ単独で作れるようになってから、2つのコードを交互に練習します。
理由2|コードを変える時間が足りない
コードの形を覚えていても、コードチェンジの時間を作れていなければ、次のコードに間に合いません。
たとえば、Cを4拍鳴らしてからGへ変えるとします。
4拍目の最後までCを強く押さえ続け、次の1拍目になってからGへ動こうとすると、コードチェンジの時間がありません。
その結果、
- 次の1拍目が遅れる
- 演奏が一度止まる
- 焦ってコードを間違える
- 歌も止まってしまう
ということが起こります。
そこで、初心者のうちは4拍目を次のコードの準備時間として使います。
「4」で指を離し、次の「1」で押さえる
CからGへ変える場合は、次のように考えます。
- 1・2・3拍目はCを押さえる
- 4拍目でCの指を離す
- 4拍目の間にGの形を準備する
- 次の1拍目でGを押さえる
初心者のうちは、4拍目でコードを離してしまっても大丈夫です。
4拍目に開放弦が鳴っても、演奏を止めずに次のコードへ移るほうを優先します。
慣れてくれば、指を離すタイミングを少しずつ遅くして、コードチェンジに使う時間を短くできます。
まずは余裕を持って4拍目から動き始めましょう。
練習1|4拍目で指を離す
最初は次のGを押さえなくても構いません。
まずはCを押さえ、4拍目で指を離す練習だけを行います。
4でCの指を離す
声に出して「1・2・3・4」と数えると、タイミングを確認しやすくなります。
4拍目で指を離せたら、もう一度Cを押さえて繰り返します。
ここでは、コードを鳴らすことよりも「4で離す」という動きを覚えることが目的です。
練習2|4拍目でGの形を準備する
次は、4拍目でCを離したあと、空中でGの形を準備します。
- Cを押さえる
- 1・2・3と数える
- 4でCを離す
- 空中でGの形を作る
- 次の1でGを押さえる
4で離してGを準備する
次の1拍目にGを押さえられたら、そこで一度止まっても構いません。
最初から何小節も続ける必要はありません。
まずは「CからGへ1回だけ変える」という小さな練習を繰り返しましょう。
練習3|CとGを交互に弾く
CからGへ移れるようになったら、GからCへ戻る動きも加えます。
G|1・2・3・4|C|1・2・3・4
GからCへ戻る場合も、考え方は同じです。
- Gを1・2・3拍目まで押さえる
- 4拍目でGの指を離す
- 空中でCの形を作る
- 次の1拍目でCを押さえる
コードチェンジの直前に準備を始めることがポイントです。
演奏が途中で止まっても、すぐ最初からやり直す必要はありません。止まった場所だけを取り出して、CからG、GからCを数回ずつ練習しましょう。
1小節に2つのコードがある場合
曲によっては、1小節の中に2つのコードが登場します。
たとえば、Cを2拍、Gを2拍弾く場合です。
この場合も、次のコードが始まる直前から準備します。
Gが3拍目から始まるなら、2拍目のタイミングでCを離し、Gの形へ動き始めます。
つまり、何拍目でコードが変わる場合でも、
という考え方は共通しています。
4拍目の音が途切れてもいいの?
「4拍目で指を離したら、コードの音が短くなってしまう」と気になるかもしれません。
初心者の練習では、まず次の1拍目へ間に合わせることを優先して大丈夫です。
4拍目に指を離して開放弦が鳴ったり、一瞬音が途切れたりしても、一定のテンポを保って次のコードへ進みましょう。
曲が完全に止まってしまうよりも、リズムを保ったままコードをつなげるほうが、伴奏として自然に聞こえます。
慣れてきたら、
- 4拍目の最初までコードを押さえる
- 4拍目の途中から指を離す
- コードチェンジの時間を少しずつ短くする
という順番で調整してみてください。
コードチェンジを速くするコツ
指を高く上げすぎない
指を弦から大きく離すほど、次のコードまでの移動距離が長くなります。
指板から少し浮かせる程度にして、弦の近くを移動しましょう。
次に置く場所を見る
コードチェンジ中に、今押さえているコードを見続けても、次のコードは見つかりません。
4拍目で指を離すときには、次に指を置く場所へ視線を移しましょう。
コード全体をスタンプとして動かす
指を1本ずつ動かすのではなく、コードフォーム全体をひとつの形として動かします。
完全に同時に置けなくても、複数の指をまとめて動かそうとする意識が大切です。
演奏を止めずに続ける
コードを間違えたときに、その場で何度も押さえ直すと、曲の流れが止まります。
多少音がきれいに出なくても、次の拍へ進んでみましょう。
音の正確さを練習する時間と、演奏を止めずに続ける時間を分けると、上達しやすくなります。
よくある練習の失敗
いきなり原曲の速さで弾く
コードチェンジが間に合わない状態で原曲に合わせると、焦って指の動きが崩れやすくなります。
まずは歌や原曲を止め、声で1・2・3・4と数えながら練習しましょう。
毎回曲の最初から弾く
CからGへの移動が苦手なら、その2つだけを取り出して練習します。
曲全体を何度も弾くより、苦手な数秒を繰り返すほうが効率的です。
コードを強く握りすぎる
必要以上に力を入れると、指を離す動作が遅くなります。
音が出る範囲で力を調整し、コードチェンジするときには指の力を抜きましょう。
音が完璧になるまで次へ進まない
すべての弦が完璧に鳴るまで止まり続けると、リズムの練習ができません。
コードの音を確認する練習と、一定のテンポでコードを変える練習は分けて行いましょう。
1日3分のコードチェンジ練習
長時間の練習ができない日でも、コードチェンジは練習できます。
| 時間 | 練習内容 |
|---|---|
| 1分目 | Cを押さえる・離す動きを繰り返す |
| 2分目 | Gを押さえる・離す動きを繰り返す |
| 3分目 | 4拍目で指を離し、CとGを交互に弾く |
洗濯が終わるまでの時間や、お湯が沸くまでの時間など、少し空いた時間にも練習できます。
こうした短い練習をいくつか持っておくと、まとまった時間が取れない日でもギターに触れられます。
一度に長時間弾くことだけでなく、短時間でも繰り返しギターへ触れることが大切です。
よくある質問
4拍目は弾かなくてもよいですか?
最初は弾かなくても大丈夫です。
4拍目を次のコードの準備時間として使い、次の1拍目に間に合わせることを優先しましょう。
コードを一度に押さえられません
最初から完全に同時でなくても構いません。
コードを押さえてから指を少し浮かせ、形を保ったまま戻す「スタンプ練習」を繰り返してみてください。
指を離すと開放弦が鳴ってしまいます
初心者の練習では問題ありません。
開放弦の音が気になる場合は、右手で軽く弦に触れて音を止める方法もありますが、まずは演奏を止めずに次のコードへ移ることを優先しましょう。
CとG以外のコードでも使えますか?
使えます。
AmからF、GからDなど、どのコードチェンジでも「変わる直前の拍から準備する」という考え方は同じです。
まとめ|コードチェンジは速さより準備が大切
今回のポイントをまとめます。
- コードチェンジで止まる原因は、形と準備時間にある
- まずCとGをそれぞれ単独で覚える
- コードを指1本ずつではなく、スタンプのような形で動かす
- 4拍目で今のコードを離す
- 4拍目の間に次のコードを準備する
- 次の1拍目で新しいコードを押さえる
- 最初は4拍目の音が途切れても構わない
- 苦手なコードチェンジだけを取り出して練習する
コードチェンジを滑らかにするために、無理やり指を速く動かす必要はありません。
コードの形を覚え、次のコードへ移るための時間を作るだけでも、演奏はかなりつながりやすくなります。
まずはゆっくり「1・2・3・4」と数え、4拍目で次のコードを準備することから始めてみてください。
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