7弦ギターで6弦に当たる人へ|Gコードで弦の間隔を覚える練習【Multi String Saturday #02】

7弦ギターを弾き始めたとき、 「7弦を弾くつもりだったのに、6弦に当たってしまう」 という経験はありませんか?

反対に、6弦を弾こうとして7弦に触れてしまうこともあります。

これは、7弦ギターに向いていないからでも、特別に不器用だからでもありません。

6弦ギターに慣れている人ほど、身体が6本の弦の間隔を覚えています。そこへ新しく7弦が加わるため、最初は弦の位置に違和感があるのが普通です。

今回のMulti String Saturday第2回では、Gコードを使って、

  • 6弦と7弦の位置を覚える
  • 狙った低音を正確に弾く
  • 左手も7弦の距離感に慣れる
  • 実際の伴奏に使える動きを身につける

ためのシンプルな練習を紹介します。

最初に覚えておきたいこと
7弦ギターは、6弦ギターより極端に難しい楽器ではありません。弦が1本増えた状態に、手を少しずつ慣らしていけば大丈夫です。

動画|6弦と7弦を弾き分ける練習

動画では、Gコードを押さえながら、6弦と7弦の低音を交互に弾く練習を実演しています。

最初は動画と同じ速さで弾こうとせず、右手と左手の位置を確認しながら、ゆっくり練習してみてください。


なぜ7弦を狙うと6弦に当たるの?

ギターを弾くとき、右手は毎回弦の位置を目で確認しているわけではありません。

練習を続けるうちに、

  • 手をどのくらい動かせば次の弦に届くか
  • どの位置に6弦があるか
  • 弦と弦の間隔がどのくらいあるか

を身体が覚えていきます。

これを一般に筋肉の記憶運動感覚などと呼びます。

6弦ギターを長く弾いている人の場合、一番低い場所にある弦は6弦だと身体が覚えています。

7弦ギターでは、その外側にもう1本弦が増えます。そのため、今までの感覚で右手を動かすと、狙った弦がひとつずれてしまうことがあります。

これは知識だけで解決する問題ではありません。簡単な動きを繰り返して、新しい弦の位置を身体に覚えさせることが大切です。


今回の練習で使うGコード

今回の練習では、初心者にもなじみのあるGコードを使います。

まずは次の場所を押さえてみましょう。

  • 6弦3フレット:薬指
  • 5弦2フレット:中指
  • 1弦3フレット:小指

1弦3フレットの小指が難しい場合は、最初は省略しても構いません。

今回の目的は、完璧なGコードを作ることではなく、6弦と7弦の位置に慣れることです。

押さえられたら、まず6弦から1弦までゆっくり鳴らして、Gコードの響きを確認しましょう。

音がきれいに出ない場合
速く弾く必要はありません。弦を1本ずつ鳴らし、指が隣の弦に触れていないか確認してみてください。

練習1|6弦の低音からGコードを弾く

まずは通常のGコードとして弾きます。

  1. 6弦3フレットを薬指で押さえる
  2. 親指で6弦だけを1回弾く
  3. 続けて5弦から1弦までを鳴らす

イメージとしては、

6弦の低音 → 5弦から1弦のコード

という順番です。

最初の6弦3フレットはGの音です。そのあとに鳴らすコードもGなので、通常のGコードとして聞こえます。

右手の親指が6弦の場所を覚えるように、何度かゆっくり繰り返してみましょう。


練習2|薬指を7弦へ移動する

次に、6弦3フレットを押さえていた薬指を、7弦3フレットへ移動します。

  1. 薬指を7弦3フレットへ移動する
  2. 親指で7弦だけを1回弾く
  3. 続けて5弦から1弦までを鳴らす

今度は、

7弦の低音 → 5弦から1弦のコード

という順番になります。

このとき、6弦は鳴らしません。

最初は右手を見ながら、7弦だけを正確に弾いてください。そのあと、5弦から1弦までをまとめて鳴らします。


実は「G」と「G/D」を交互に弾いている

この練習は弦の位置を覚えるだけでなく、音楽的にもそのまま使えるフレーズになっています。

6弦3フレットの音はGです。

一方、一般的な7弦ギターのレギュラーチューニングでは、7弦3フレットの音はDです。

上のコードはGのままで、低音だけをDにすると、コードネームではG/Dと表せます。

  • 6弦3フレットから弾く:G
  • 7弦3フレットから弾く:G/D

つまり今回の練習では、GとG/Dを交互に弾いていることになります。

G/Dとは?
「Gコードを弾きながら、一番低い音をDにする」という意味です。このようなコードは、分数コードやスラッシュコードと呼ばれます。

低音がGとDの間を動くことで、ただGコードを鳴らし続けるよりも、伴奏に流れやリズムが生まれます。

ジャズ、ポップス、フォーク、カントリーなど、さまざまな音楽で使える考え方です。


練習3|6弦と7弦を交互に弾く

それぞれの動きを確認できたら、6弦と7弦を交互に弾いてみましょう。

  1. 6弦3フレットのGを弾く
  2. 5弦から1弦までのコードを鳴らす
  3. 薬指を7弦3フレットへ移動する
  4. 7弦3フレットのDを弾く
  5. 5弦から1弦までのコードを鳴らす
  6. 薬指を6弦3フレットへ戻す
6弦G → コード → 7弦D → コード

この流れを繰り返します。

右手は6弦と7弦を弾き分け、左手の薬指も6弦と7弦を移動します。

両手を同時に練習できるので、7弦ギターの弦数やネックの幅に慣れるために効果的です。


うまく弾けないときの練習方法

1.右手だけで練習する

左手の移動が難しい場合は、まず弦を押さえず、右手だけで6弦と7弦を交互に弾きましょう。

音程よりも、狙った弦に親指が当たっているかを優先します。

2.弾く前に弦へ親指を置く

すぐに音を出さず、まず親指を目的の弦へ置きます。

6弦に置けたことを確認してから弾き、次は7弦に置けたことを確認してから弾きます。

この動きを繰り返すと、弦の位置を感覚として覚えやすくなります。

3.コードを鳴らさず低音だけ弾く

低音を弾いたあとのコードが間に合わない場合は、最初は6弦と7弦の低音だけを交互に弾きます。

6弦 → 7弦 → 6弦 → 7弦

弦を間違えなくなってから、5弦から1弦までのコードを加えましょう。

4.一定のテンポでゆっくり弾く

速さよりも、同じ間隔で弾くことを大切にします。

メトロノームを使う場合は、60前後のゆっくりしたテンポから始めるとよいでしょう。

正確に弾けたら、少しずつテンポを上げてください。

5.最初は手元を見ても大丈夫

「手元を見ないで弾かなければいけない」と考える必要はありません。

最初は右手を見ながら、6弦と7弦の位置関係を確認しましょう。

慣れてきたら、少しずつ視線を外して練習します。


間違った弦が鳴っても焦らなくていい

7弦を弾くつもりで6弦に当たったとしても、それだけで演奏が失敗したわけではありません。

大切なのは、間違えた原因を確認して、もう一度ゆっくり弾くことです。

  • 親指の移動が小さすぎなかったか
  • 右手全体が内側へ寄っていなかったか
  • 左手の薬指だけを急いで動かしていなかったか
  • 低音を弾いたあと、6弦まで一緒に鳴らしていなかったか

などを確認してみてください。

6弦ギターでも、狙った弦だけを弾く練習や、不要な弦をミュートする技術は必要です。

7弦ギターだけが特別に難しいわけではなく、ギターを弾くうえで必要な技術を、弦が1本多い状態で練習しているだけです。


この練習は実際の伴奏にも使える

今回のパターンは、単なる基礎練習ではありません。

低音とコードを交互に鳴らす弾き方は、実際の伴奏でもよく使われます。

GとG/Dを交互に弾くだけでも、低音に動きが生まれ、ひとつのコードを弾き続けるより音楽的に聞こえます。

最初はすべて親指で弾いても構いません。

慣れてきたら、

  • 低音を親指で弾く
  • 高い弦を人差し指・中指・薬指で弾く
  • ピックを使って低音とコードを弾き分ける
  • 一定のリズムを加える

などにも発展させられます。

シンプルな動きから始めて、弦の位置に慣れながら伴奏の表現も増やしていきましょう。


1日3分の練習メニュー

長時間練習する必要はありません。毎日少しずつ触るほうが、弦の位置を覚えやすくなります。

時間 練習内容
1分目 右手だけで6弦と7弦を交互に弾く
2分目 Gコードを押さえ、低音だけを交互に弾く
3分目 低音のあとに5弦から1弦のコードを加える

間違えずに弾けるテンポで、ゆっくり繰り返すことがポイントです。


まとめ|7弦の位置はシンプルな動きで覚えよう

今回のポイントをまとめます。

  • 7弦を狙って6弦に当たるのは、初心者によくあること
  • 6弦ギター経験者も、7本の弦の間隔へ慣れる時間が必要
  • Gコードを使い、6弦Gと7弦Dを交互に弾く
  • 低音のあとは5弦から1弦までを鳴らす
  • 実際にはGとG/Dを交互に弾く伴奏になる
  • 最初は右手だけ、低音だけの練習でもよい
  • 速さより、狙った弦を正確に弾くことを優先する

7弦ギターだからといって、最初から複雑なフレーズを練習する必要はありません。

今回のようなシンプルな動きから始めれば、右手と左手の両方が少しずつ7弦ギターに慣れていきます。

7弦ギターをこれから始める方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。

初心者が最初から7弦ギターを選んでも大丈夫?


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