ギターのピックが弦に引っかかる原因は?力を抜く持ち方と浅く当てるコツ【Guitar Tuesday #02】
ギターをピックで弾いたときに、 ピックが弦へ引っかかって、ストロークが途中で止まってしまう ことはありませんか?
ダウンストロークは弾けても、アップストロークになると引っかかる。コードを鳴らすたびにピックがずれる。ピックを落とさないように強く持つと、今度は手首や腕が疲れてしまう。
これは、ギター初心者の方によくある悩みです。
今回のGuitar Tuesday第2回では、ピックが弦に引っかかるときに確認したい、
- ピックを持つ力
- 弦に対するピックの深さ
- 音量を調整するときの考え方
を解説します。
ピックが弦に引っかかるときは、まず「強く握りすぎていないか」「弦の奥まで入れすぎていないか」の2点を確認しましょう。
動画|ピックが弦に引っかかるときの改善方法
動画では、力を抜いたピックの持ち方と、弦の表面をなでるように弾く方法を実演しています。
ピックを用意し、動画と一緒に実際の力加減を試してみてください。
ピックが弦に引っかかる主な原因
ピックが引っかかる原因は、主に次の2つです。
- 親指と人差し指に力を入れすぎている
- ピックを弦の奥まで入れすぎている
この2つが重なると、弦に当たったピックが逃げられなくなります。
すると弦の抵抗を手がまともに受けてしまい、
- ストロークが途中で止まる
- 大きく硬い音が出る
- ピックが手の中で急に回る
- 手首や腕に力が入る
- アップストロークが弾きにくくなる
といった問題が起こりやすくなります。
ピックが弦を力で押し切るのではなく、弦に当たったときに少し動ける状態を作ることが大切です。
改善方法1|ピックを強く握らない
ピックを落とさないようにしようとして、親指と人差し指で強く挟んでいませんか?
ピックを強く固定すると、弦へ当たったときにピックが動けません。
その結果、ピックと弦がぶつかり、強い引っかかりを感じます。
まずは、親指と人差し指の力を抜いてみましょう。
イメージとしては、ピックをしっかり固定するのではなく、 親指と人差し指の間にピックが置かれている くらいの感覚です。
弦へ当たったときに、ピックが少し傾いたり、親指がわずかに浮いたりするくらい柔らかく持ってみましょう。
ピックを手の中で完全に動かないように固定する必要はありません。
少しずれたり回転したりできる余裕があることで、ピックが弦の抵抗を受け流してくれます。
ピックが少しずれるのは悪いことではない
「演奏中にピックがずれたら、持ち方が間違っている」と思うかもしれません。
しかし、力を抜いて持つと、ピックは弦に当たるたびに少しずつ動きます。
慣れてくると、
- ピックが内側へ入ったら少し外へ戻す
- 先端の向きが変わったら指の中で調整する
- 弾きながら持つ位置を整える
という細かな調整ができるようになります。
大切なのは、絶対に動かないように強く握ることではなく、ピックが動いても手の中で調整できることです。
初心者のうちは、演奏後にピックが少し内側へ入っていても構いません。
まずは、ピックを強く握る癖をつけないことを優先してみてください。
ピックが飛んでしまっても大丈夫?
力を抜く練習を始めると、ピックを落としたり、手から飛ばしてしまったりすることがあります。
最初は、それくらい柔らかく持つ感覚を試しても大丈夫です。
ただし、実際の演奏で毎回落としてしまう場合は、少しだけ力を足します。
次の範囲で、自分に合う力加減を探してみましょう。
- 強すぎる:弦に引っかかり、手が疲れる
- 弱すぎる:ピックがすぐに落ちる
- ちょうどよい:少し動くが、手の中に残る
最初から完璧な力加減を見つける必要はありません。
強く握る状態から少しずつ力を抜き、弦を滑らかに通過できる場所を探しましょう。
改善方法2|ピックを弦の奥まで入れない
持ち方を柔らかくしても引っかかる場合は、弦に対してピックがどのくらい入っているかを確認します。
ピックの先端を弦の奥まで入れると、弦を越えるために大きな力が必要になります。
反対に、ピックの先端だけを弦に当てると、小さな力でも弦の上を通過できます。
ピックで弦を深くすくうのではなく、先端で弦の表面をなでるように弾いてみてください。
ギターは、ピックを深く差し込まなくても音が出ます。
まずは音量を気にせず、ピックの先端だけが弦へ触れるようにして、ゆっくりダウンストロークしてみましょう。
引っかからずに弦を通過できたら、同じ深さでアップストロークも試します。
弦の表面をなでるように弾く
ピックを浅く当てるときは、弦を強く押し込むのではなく、表面をなでるようなイメージを持ちます。
最初はコードを押さえなくても構いません。
- 左手は何も押さえず、弦を開放にする
- ピックを柔らかく持つ
- ピックの先端だけを6弦へ当てる
- ゆっくり1弦まで下ろす
- 今度は1弦から6弦まで戻す
↓
1弦から6弦へゆっくり戻す
ダウンとアップで引っかかり方が違う場合は、苦手な方向だけを取り出して練習しましょう。
速く弾く前に、ゆっくり動かしても引っかからない持ち方と深さを探すことが大切です。
アップストロークで引っかかる場合
ダウンストロークは弾けても、アップストロークだけ引っかかる方も多いと思います。
アップストロークでは、下からすべての弦を強く持ち上げようとすると、ピックが深く入りやすくなります。
最初は、1弦・2弦・3弦あたりの高い弦だけを軽くなでるつもりで弾いてみましょう。
ダウンストロークと同じ音量で、すべての弦を鳴らす必要はありません。
アップストロークを軽くすると、ストローク全体に自然な強弱も生まれます。
- ダウン:少し広めに弦を鳴らす
- アップ:高い弦を中心に軽く戻す
まずはこのくらいの役割分担で練習すると、引っかかりを減らしやすくなります。
力を抜くと音が小さくなる?
ピックを柔らかく持ち、弦へ浅く当てると、最初は音が小さくなります。
これは失敗ではありません。
強く握り、ピックを深く入れれば、大きな音は出しやすくなります。しかし、音が硬くなったり、ストロークが引っかかったりしやすくなります。
まずは音量よりも、
- 引っかからずに弾けるか
- 余計な力が入っていないか
- ダウンとアップを往復できるか
- 一定のリズムを保てるか
を優先しましょう。
小さい音でも滑らかに弾けるようになれば、あとから音量を大きくできます。
音量は握る力ではなく腕の振り幅で調整する
音を大きくしたいときに、ピックを強く握る必要はありません。
持つ力とピックの深さは大きく変えず、腕の振り幅や、弦へ当たる勢いを調整します。
- 小さい音:腕の振り幅を小さくする
- 大きい音:腕の振り幅を少し大きくする
ピックを強く握って音量を上げようとすると、再び弦へ引っかかりやすくなります。
親指と人差し指は柔らかいまま、腕や手首の動きで音量を変えてみてください。
持ち方は柔らかいまま、腕の動きやストロークの幅によって音量を調整できます。
初心者向け3段階練習
練習1|弦1本だけを弾く
最初は6本の弦をまとめて弾かず、1本だけを選んで弾きます。
ピックを柔らかく持ち、先端だけを弦へ当ててください。
ダウンとアップを交互に繰り返し、ピックが弦を滑らかに通過できる場所を探します。
練習2|開放弦をゆっくりストロークする
次に、コードを押さえず、6本の開放弦をゆっくり鳴らします。
ピックが引っかかったら、そのまま力で押し切らず、一度止めてください。
ピックが深く入っていないか、強く握っていないかを確認してから再開します。
練習3|簡単なコードで弾く
開放弦で引っかからなくなったら、EmやAmなど、押さえやすいコードを使ってストロークします。
左手のコードよりも、右手の感覚へ集中してください。
小さな音でも構わないので、一定のリズムで往復できることを目標にしましょう。
1日3分の練習メニュー
| 時間 | 練習内容 |
|---|---|
| 1分目 | ピックを柔らかく持ち、弦1本をダウン・アップで弾く |
| 2分目 | 開放弦をゆっくりストロークする |
| 3分目 | 簡単なコードを押さえて一定のリズムで弾く |
長時間続けて練習するよりも、手に力が入ったら一度休むことをおすすめします。
休憩後にもう一度ピックを持つと、余計な力へ気づきやすくなります。
よくある質問
ピックを落としてしまいます
力を抜く練習の最初は、ピックを落とすことがあります。
少しずつ力を足し、弦に当たったときは動けるけれど、手からは落ちない程度を探してみてください。
演奏中にピックが回ります
多少動くのは自然です。
大きく回る場合は、ピックを弦へ深く入れすぎている可能性があります。先端だけを当てるようにすると、回りにくくなります。
アップストロークだけ引っかかります
すべての弦を強く鳴らそうとせず、高い弦を中心に軽くなでてみましょう。
ピックの先端が弦の奥へ入りすぎていないかも確認してください。
力を抜くと音が小さくなります
最初は小さくなっても大丈夫です。
滑らかに弾けるようになってから、腕の振り幅を大きくして音量を調整しましょう。
柔らかいピックへ交換したほうがよいですか?
薄く柔らかいピックは、コードストロークで引っかかりを感じにくい傾向があります。
ただし、厚さだけでなく持つ力や弦へ入れる深さも大きく影響します。まずは現在のピックで持ち方と当て方を確認し、必要に応じて別の厚さも試してみてください。
まとめ|ピックは柔らかく、弦へ浅く当てる
今回のポイントをまとめます。
- ピックを強く握ると弦の抵抗を受けやすい
- 親指と人差し指の間にピックがある程度の感覚で持つ
- 弦に当たったとき、ピックが少し動いてもよい
- ピックを弦の奥まで入れない
- 先端で弦の表面をなでるように弾く
- 最初は音が小さくても構わない
- 音量は握る力ではなく、腕の振り幅で調整する
ピックが引っかかると、さらに強い力で弦を通過させようとしてしまいがちです。
しかし必要なのは、力を増やすことではなく、ピックが弦の抵抗を受け流せる状態を作ることです。
まずは音量を気にせず、柔らかい持ち方と浅い当て方から練習してみてください。
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