オンラインで“音楽のまち”を作る。デジタル拠点の構想
オンラインで“音楽のまち”を作る。デジタル拠点の構想
「音楽のまち」と聞くと、多くの人は物理的な場所を思い浮かべると思います。
コンサートホールがあって、ライブハウスがあって、路上でも誰かが演奏しているような風景。
でも、これからはそれだけが“まち”ではないはずです。
僕は、オンライン上にも「音楽と人が出会えるまち」を作りたいと考えています。
レッスン、オープンマイク、講師育成、アーカイブ。
これらをひとつの街の“区画”のように配置し、
誰もが自由に行き来できる仕組みをオンライン上に作る。
そうすれば、地理的な制約を越えて人がつながり、
地方や海外に住んでいても、同じ広場に集まるような感覚を持てるはずです。
音楽はもともと、国境や距離を簡単に越えていくものです。
画面越しでも同じ曲を一緒に演奏したり、同じ空気を感じたりできる。
ならば僕たちも、そのつながりを後押しする“道”を整えるべきだと思っています。
もちろん、デジタルのまちがすべてではありません。
実際に人が集まり、空気を共有して生まれる音楽の力はかけがえのないものです。
でも、オンラインで出会った人同士が「今度はリアルで会いましょう」と言えるようになる。
その橋渡しとしての役割を果たすことが、デジタル拠点の強みだと考えています。
この構想は、すぐに完成するものではありません。
小さな試みを積み重ねながら、少しずつ“街並み”を作っていくようなイメージです。
音楽を学ぶ人も、教える人も、楽しむ人も。
それぞれが安心して集まり、自由に行き来できる。
そんなデジタルのまちを、僕は本気で育てていきたいと思っています。