7弦ギターのコードフォーム第2弾|メジャー・マイナーから7thコードまで解説

7弦ギターでコードを弾こうとすると、 「6弦ギターとは、まったく違うフォームを覚えないといけないの?」 と思うかもしれません。

しかし実際には、6弦ギターで使われているおなじみのコードフォームを、7弦へ移して使うことができます。

今回の7弦ギターのコードフォーム第2弾では、

  • 7thの入らない基本コードフォーム
  • Maj7・m7などの7thコード
  • 7弦上のルートから目的のコードを探す方法
  • 音を省略して弾きやすくする方法

を、7弦ギター初心者の方に向けて解説します。

今回いちばん大切なこと
フレット番号をすべて暗記する必要はありません。まずはコードフォーム図に書かれた「R=ルート」だけに注目してみてください。

動画|7弦ギターのコードフォーム第2弾

動画では、実際にコードを鳴らしながら、メジャー・7・マイナー・m♭5、そしてMaj7・m7・m7♭5の押さえ方を解説しています。

YouTubeで大きく見る

フォーム図と動画を行き来しながら、実際にギターを持って試してみてください。


今回使う7弦ギターのコードフォーム

今回扱うコードフォームを、1枚の図にまとめました。

図の黒い丸が押さえる場所です。丸の横に書かれた文字は、その音がコードの中でどのような役割を持っているかを表しています。

  • R:ルート
  • M3:長3度
  • m3:短3度
  • P5:完全5度
  • ♭5:減5度
  • M7:長7度
  • m7:短7度

難しそうな記号が並んでいますが、最初からすべてを覚える必要はありません。

今回、最初に覚えてほしいのは、赤い文字で書かれたRの位置です。


R(ルート)がコードネームを決める

ルートとは、コードの基準になる音です。

コードネームの最初に書かれているアルファベットが、基本的にはルートを表します。

  • CならルートはC
  • D7ならルートはD
  • EmならルートはE
  • Gmaj7ならルートはG

今回のコードフォームでは、基本的に7弦にあるRの位置を基準にします。

動画では、7弦3フレットのDをルートにして、それぞれのフォームを解説しています。

そのため、図の形を7弦3フレットに置くと、Dをルートにしたコードになります。

使用するフォーム 7弦3フレットに置いた場合
M D
7 D7
m Dm
m♭5 Dm♭5
M7 Dmaj7
m7 Dm7
m7♭5 Dm7♭5

別のコードを弾きたいときは、フォームを崩さず、Rを目的の音まで横へ動かします。


7弦上のルート位置を確認しよう

一般的な7弦ギターのレギュラーチューニングでは、7弦の開放音はBです。

そこから1フレット進むごとに、音が半音ずつ高くなります。

7弦の位置 音 読み方
開放弦 B シ
1フレット C ド
3フレット D レ
5フレット E ミ
6フレット F ファ
8フレット G ソ
10フレット A ラ
12フレット B シ

たとえばEのコードを弾きたい場合は、7弦5フレットのEにRを置きます。

  • Mの形ならE
  • 7の形ならE7
  • mの形ならEm
  • Maj7の形ならEmaj7
  • m7の形ならEm7
  • m7♭5の形ならEm7♭5

このようにルートの場所が分かれば、同じフォームを使って複数のコードを作れます。

覚え方のヒント
7弦1フレットのCを出発点にして、C・D・E・F・G・A・Bと順番に弾いてみましょう。日本語の「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ」と一緒に覚えても大丈夫です。

まずはメジャーコードを基準にする

前半のコードフォームは、メジャーコードの形を基準に覚えると分かりやすくなります。

動画ではDを例に、次の押さえ方から始めています。

  • 7弦3フレット:人差し指
  • 6弦5フレット:薬指
  • 5弦5フレット:小指
  • 4弦4フレット:中指

これでDメジャーコードになります。

この形は、6弦ギターで使うF型のバレーコードによく似ています。

6弦ギターを弾いたことがある方なら、見覚えがあるかもしれません。ルートが6弦から7弦へ移っても、フォームの考え方は共通しています。

つまり7弦ギターを始めたからといって、コードを最初からすべて覚え直す必要はありません。


メジャーから7・マイナー・m♭5を作る

コードフォームは、すべてを別々に暗記するよりも、どの音が変わったのかを見ながら覚えるのがおすすめです。

メジャーから7へ

メジャーの形から、5弦の音を2フレット下げます。

Dを基準にした場合は、5弦5フレットから3フレットへ変化します。

人差し指で3フレットをバレーし、小指を離すとD7になります。

変わったのは5弦の音だけです。

メジャーからマイナーへ

メジャーコードのM3を半音下げてm3にすると、マイナーコードになります。

Dの場合は、4弦4フレットを押さえている中指を離し、バレーしている3フレットの音を鳴らします。

これでDmになります。

メジャーコードとマイナーコードの違いを作っているのは、この3度の音です。

マイナーからm♭5へ

マイナーコードのP5を半音下げ、♭5にするとm♭5になります。

Dの場合は、6弦5フレットの音を4フレットへ動かします。

このときは薬指ではなく、中指で6弦4フレットを押さえるとフォームを作りやすくなります。

関連づけて覚えよう
メジャー、7、マイナー、m♭5を別々の図として暗記するのではなく、「元の形から、どの音が動いたのか」に注目してみてください。

6弦の5度は省略してもOK

今回のコードは基本的に4音で押さえていますが、すべての音を無理に鳴らす必要はありません。

指が届きにくい場合や、低音が重たく感じる場合は、図のP5または♭5にあたる6弦の音を省略する方法もあります。

すると、主に次の3本を使ったフォームになります。

  • 7弦
  • 5弦
  • 4弦

音数を減らすことで、

  • 押さえやすくなる
  • 低音の濁りが減る
  • コードに抜け感が出る
  • ベースやピアノと合わせやすくなる

というメリットがあります。

7弦ギターは低音が豊かなため、すべての音を入れると重厚になりすぎることがあります。

ジャズやポップスでは、たくさんの音を鳴らすことだけが正解ではありません。曲や編成に合わせて必要な音を選ぶことも、コード演奏の大切な考え方です。

m♭5やm7♭5では♭5が特徴的な音ですが、曲の流れや他の楽器によってコードの役割が明確な場合は、省略して演奏できることもあります。

まずは無理のない形で押さえ、慣れてきたら省略した音を加えてみましょう。


7thを入れたコードフォーム

後半では、基本フォームへ7thの音を加えます。

7thを加えると、普通のメジャーコードやマイナーコードよりも複雑で、ジャズやポップスらしい響きになります。

Maj7(メジャーセブンス)

Maj7は、メジャーコードにM7を加えたコードです。

明るさの中に柔らかさや浮遊感があり、ジャズ、シティポップ、バラードなどでよく使われます。

動画で紹介しているDmaj7の押さえ方は、次のとおりです。

  • 7弦3フレット:人差し指
  • 6弦5フレット:小指
  • 5弦4フレット:中指
  • 4弦4フレット:薬指

7(ドミナントセブンス)

7は、メジャーコードにm7を加えたコードです。

少し落ち着かない響きを持っており、次のコードへ進みたくなる力があります。ブルース、ジャズ、ポップスなど、さまざまな音楽で登場します。

m7(マイナーセブンス)

m7は、マイナーコードにm7を加えたコードです。

普通のマイナーコードよりも柔らかく、落ち着いた響きになります。

動画のDm7では、人差し指で3フレットをバレーし、小指で6弦5フレットを押さえます。

m7♭5(マイナーセブンス・フラットファイブ)

m7♭5は、m7の5度を半音下げたコードです。「ハーフディミニッシュ」と呼ばれることもあります。

Dm7♭5の場合は、Dm7で6弦5フレットに置いていた小指を外し、中指で6弦4フレットを押さえます。

変わる場所はひとつだけです。

緊張感のある響きを持っており、ジャズのマイナーキーや、次のコードへつなぐ場面でよく使われます。


ここでミニクイズ

Am7を作りたい場合、Rは7弦の何フレットに置けばよいでしょうか?

ヒント:7弦の開放音はBです。

答えは記事の最後にあります。

欲しいコードを探す手順は3つだけ

曲の中に知らないコードが出てきたら、次の順番で考えてみましょう。

  1. コードネームからルートを確認する
  2. 7弦上でルートの音を探す
  3. メジャー、マイナー、7thなど、必要なフォームを置く

たとえば、Eメジャーを弾きたいとします。

Eのルートは、7弦5フレットにあります。その場所へMのフォームのRを置けば、Eメジャーになります。

同じ場所でフォームだけを変えると、

  • E7
  • Em
  • Emaj7
  • Em7
  • Em7♭5

なども作れます。

F7を弾きたい場合は、7弦6フレットのFへRを置き、7のフォームを作ります。

最初はフォーム図を見ながらで大丈夫です。曲の中で繰り返し使っているうちに、7弦上の音とコードフォームが自然に結びついていきます。


コードフォームは少なく、横移動で応用する

ギターには、非常にたくさんのコードネームがあります。

しかし、すべてのコードについて「何弦の何フレット」と個別に暗記する必要はありません。

基本フォームを少しだけ覚え、7弦上のルートに合わせて横移動させれば、同じ形をさまざまなキーへ応用できます。

最初は7弦上のルートを探すことに時間がかかるかもしれません。

それでも、この方法に慣れると、コードブックに載っていない押さえ方も自分で探せるようになります。

フォームを丸暗記するだけではなく、

  • ルートはどの音か
  • メジャーとマイナーは何が違うのか
  • どの音を動かすと別のコードになるのか

を意識すると、コードへの理解が深まります。


ミニクイズの答え

答え:7弦10フレットです。

7弦10フレットの音はAです。ここへm7フォームのRを置くと、Am7になります。


まとめ|7弦ギターでもコードの考え方は同じ

今回のポイントをまとめます。

  • 最初にコードフォームのRを見る
  • Rを7弦上の目的の音へ置く
  • フォーム全体を横移動して別のキーへ応用する
  • メジャーの形から音を変えて7・マイナー・m♭5を作る
  • 低音が重い場合は6弦の5度を省略してもよい
  • Maj7・m7・m7♭5まで覚えると多くの曲に対応できる

7弦ギターだからといって、コードの仕組みが特別に難しくなるわけではありません。

むしろ6弦ギターで使ってきた知識を生かしながら、低音の選択肢をひとつ増やせる楽器です。

これからギターを始める方も、最初から7弦ギターで練習して構いません。6弦でも7弦でも、ルートやコードの仕組みは共通しています。

焦ってすべてを覚えようとせず、好きな曲の中でひとつずつ使ってみてください。

7弦ギターをこれから始める方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。

初心者が最初から7弦ギターを選んでも大丈夫?


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