7弦ギターのコードフォーム第2弾|メジャー・マイナーから7thコードまで解説
7弦ギターでコードを弾こうとすると、 「6弦ギターとは、まったく違うフォームを覚えないといけないの?」 と思うかもしれません。
しかし実際には、6弦ギターで使われているおなじみのコードフォームを、7弦へ移して使うことができます。
今回の7弦ギターのコードフォーム第2弾では、
- 7thの入らない基本コードフォーム
- Maj7・m7などの7thコード
- 7弦上のルートから目的のコードを探す方法
- 音を省略して弾きやすくする方法
を、7弦ギター初心者の方に向けて解説します。
フレット番号をすべて暗記する必要はありません。まずはコードフォーム図に書かれた「R=ルート」だけに注目してみてください。
動画|7弦ギターのコードフォーム第2弾
動画では、実際にコードを鳴らしながら、メジャー・7・マイナー・m♭5、そしてMaj7・m7・m7♭5の押さえ方を解説しています。
フォーム図と動画を行き来しながら、実際にギターを持って試してみてください。
今回使う7弦ギターのコードフォーム
今回扱うコードフォームを、1枚の図にまとめました。
図の黒い丸が押さえる場所です。丸の横に書かれた文字は、その音がコードの中でどのような役割を持っているかを表しています。
- R:ルート
- M3:長3度
- m3:短3度
- P5:完全5度
- ♭5:減5度
- M7:長7度
- m7:短7度
難しそうな記号が並んでいますが、最初からすべてを覚える必要はありません。
今回、最初に覚えてほしいのは、赤い文字で書かれたRの位置です。
R(ルート)がコードネームを決める
ルートとは、コードの基準になる音です。
コードネームの最初に書かれているアルファベットが、基本的にはルートを表します。
- CならルートはC
- D7ならルートはD
- EmならルートはE
- Gmaj7ならルートはG
今回のコードフォームでは、基本的に7弦にあるRの位置を基準にします。
動画では、7弦3フレットのDをルートにして、それぞれのフォームを解説しています。
そのため、図の形を7弦3フレットに置くと、Dをルートにしたコードになります。
| 使用するフォーム | 7弦3フレットに置いた場合 |
|---|---|
| M | D |
| 7 | D7 |
| m | Dm |
| m♭5 | Dm♭5 |
| M7 | Dmaj7 |
| m7 | Dm7 |
| m7♭5 | Dm7♭5 |
別のコードを弾きたいときは、フォームを崩さず、Rを目的の音まで横へ動かします。
7弦上のルート位置を確認しよう
一般的な7弦ギターのレギュラーチューニングでは、7弦の開放音はBです。
そこから1フレット進むごとに、音が半音ずつ高くなります。
| 7弦の位置 | 音 | 読み方 |
|---|---|---|
| 開放弦 | B | シ |
| 1フレット | C | ド |
| 3フレット | D | レ |
| 5フレット | E | ミ |
| 6フレット | F | ファ |
| 8フレット | G | ソ |
| 10フレット | A | ラ |
| 12フレット | B | シ |
たとえばEのコードを弾きたい場合は、7弦5フレットのEにRを置きます。
- Mの形ならE
- 7の形ならE7
- mの形ならEm
- Maj7の形ならEmaj7
- m7の形ならEm7
- m7♭5の形ならEm7♭5
このようにルートの場所が分かれば、同じフォームを使って複数のコードを作れます。
7弦1フレットのCを出発点にして、C・D・E・F・G・A・Bと順番に弾いてみましょう。日本語の「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ」と一緒に覚えても大丈夫です。
まずはメジャーコードを基準にする
前半のコードフォームは、メジャーコードの形を基準に覚えると分かりやすくなります。
動画ではDを例に、次の押さえ方から始めています。
- 7弦3フレット:人差し指
- 6弦5フレット:薬指
- 5弦5フレット:小指
- 4弦4フレット:中指
これでDメジャーコードになります。
この形は、6弦ギターで使うF型のバレーコードによく似ています。
6弦ギターを弾いたことがある方なら、見覚えがあるかもしれません。ルートが6弦から7弦へ移っても、フォームの考え方は共通しています。
つまり7弦ギターを始めたからといって、コードを最初からすべて覚え直す必要はありません。
メジャーから7・マイナー・m♭5を作る
コードフォームは、すべてを別々に暗記するよりも、どの音が変わったのかを見ながら覚えるのがおすすめです。
メジャーから7へ
メジャーの形から、5弦の音を2フレット下げます。
Dを基準にした場合は、5弦5フレットから3フレットへ変化します。
人差し指で3フレットをバレーし、小指を離すとD7になります。
変わったのは5弦の音だけです。
メジャーからマイナーへ
メジャーコードのM3を半音下げてm3にすると、マイナーコードになります。
Dの場合は、4弦4フレットを押さえている中指を離し、バレーしている3フレットの音を鳴らします。
これでDmになります。
メジャーコードとマイナーコードの違いを作っているのは、この3度の音です。
マイナーからm♭5へ
マイナーコードのP5を半音下げ、♭5にするとm♭5になります。
Dの場合は、6弦5フレットの音を4フレットへ動かします。
このときは薬指ではなく、中指で6弦4フレットを押さえるとフォームを作りやすくなります。
メジャー、7、マイナー、m♭5を別々の図として暗記するのではなく、「元の形から、どの音が動いたのか」に注目してみてください。
6弦の5度は省略してもOK
今回のコードは基本的に4音で押さえていますが、すべての音を無理に鳴らす必要はありません。
指が届きにくい場合や、低音が重たく感じる場合は、図のP5または♭5にあたる6弦の音を省略する方法もあります。
すると、主に次の3本を使ったフォームになります。
- 7弦
- 5弦
- 4弦
音数を減らすことで、
- 押さえやすくなる
- 低音の濁りが減る
- コードに抜け感が出る
- ベースやピアノと合わせやすくなる
というメリットがあります。
7弦ギターは低音が豊かなため、すべての音を入れると重厚になりすぎることがあります。
ジャズやポップスでは、たくさんの音を鳴らすことだけが正解ではありません。曲や編成に合わせて必要な音を選ぶことも、コード演奏の大切な考え方です。
m♭5やm7♭5では♭5が特徴的な音ですが、曲の流れや他の楽器によってコードの役割が明確な場合は、省略して演奏できることもあります。
まずは無理のない形で押さえ、慣れてきたら省略した音を加えてみましょう。
7thを入れたコードフォーム
後半では、基本フォームへ7thの音を加えます。
7thを加えると、普通のメジャーコードやマイナーコードよりも複雑で、ジャズやポップスらしい響きになります。
Maj7(メジャーセブンス)
Maj7は、メジャーコードにM7を加えたコードです。
明るさの中に柔らかさや浮遊感があり、ジャズ、シティポップ、バラードなどでよく使われます。
動画で紹介しているDmaj7の押さえ方は、次のとおりです。
- 7弦3フレット:人差し指
- 6弦5フレット:小指
- 5弦4フレット:中指
- 4弦4フレット:薬指
7(ドミナントセブンス)
7は、メジャーコードにm7を加えたコードです。
少し落ち着かない響きを持っており、次のコードへ進みたくなる力があります。ブルース、ジャズ、ポップスなど、さまざまな音楽で登場します。
m7(マイナーセブンス)
m7は、マイナーコードにm7を加えたコードです。
普通のマイナーコードよりも柔らかく、落ち着いた響きになります。
動画のDm7では、人差し指で3フレットをバレーし、小指で6弦5フレットを押さえます。
m7♭5(マイナーセブンス・フラットファイブ)
m7♭5は、m7の5度を半音下げたコードです。「ハーフディミニッシュ」と呼ばれることもあります。
Dm7♭5の場合は、Dm7で6弦5フレットに置いていた小指を外し、中指で6弦4フレットを押さえます。
変わる場所はひとつだけです。
緊張感のある響きを持っており、ジャズのマイナーキーや、次のコードへつなぐ場面でよく使われます。
ここでミニクイズ
Am7を作りたい場合、Rは7弦の何フレットに置けばよいでしょうか?
ヒント:7弦の開放音はBです。
答えは記事の最後にあります。
欲しいコードを探す手順は3つだけ
曲の中に知らないコードが出てきたら、次の順番で考えてみましょう。
- コードネームからルートを確認する
- 7弦上でルートの音を探す
- メジャー、マイナー、7thなど、必要なフォームを置く
たとえば、Eメジャーを弾きたいとします。
Eのルートは、7弦5フレットにあります。その場所へMのフォームのRを置けば、Eメジャーになります。
同じ場所でフォームだけを変えると、
- E7
- Em
- Emaj7
- Em7
- Em7♭5
なども作れます。
F7を弾きたい場合は、7弦6フレットのFへRを置き、7のフォームを作ります。
最初はフォーム図を見ながらで大丈夫です。曲の中で繰り返し使っているうちに、7弦上の音とコードフォームが自然に結びついていきます。
コードフォームは少なく、横移動で応用する
ギターには、非常にたくさんのコードネームがあります。
しかし、すべてのコードについて「何弦の何フレット」と個別に暗記する必要はありません。
基本フォームを少しだけ覚え、7弦上のルートに合わせて横移動させれば、同じ形をさまざまなキーへ応用できます。
最初は7弦上のルートを探すことに時間がかかるかもしれません。
それでも、この方法に慣れると、コードブックに載っていない押さえ方も自分で探せるようになります。
フォームを丸暗記するだけではなく、
- ルートはどの音か
- メジャーとマイナーは何が違うのか
- どの音を動かすと別のコードになるのか
を意識すると、コードへの理解が深まります。
ミニクイズの答え
答え:7弦10フレットです。
7弦10フレットの音はAです。ここへm7フォームのRを置くと、Am7になります。
まとめ|7弦ギターでもコードの考え方は同じ
今回のポイントをまとめます。
- 最初にコードフォームのRを見る
- Rを7弦上の目的の音へ置く
- フォーム全体を横移動して別のキーへ応用する
- メジャーの形から音を変えて7・マイナー・m♭5を作る
- 低音が重い場合は6弦の5度を省略してもよい
- Maj7・m7・m7♭5まで覚えると多くの曲に対応できる
7弦ギターだからといって、コードの仕組みが特別に難しくなるわけではありません。
むしろ6弦ギターで使ってきた知識を生かしながら、低音の選択肢をひとつ増やせる楽器です。
これからギターを始める方も、最初から7弦ギターで練習して構いません。6弦でも7弦でも、ルートやコードの仕組みは共通しています。
焦ってすべてを覚えようとせず、好きな曲の中でひとつずつ使ってみてください。
7弦ギターをこれから始める方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
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