ウクレレ合奏で全員が同じコードを弾いてもいい?音が濁らない分け方を解説【Ukulele Orchestra Notes #02】
ウクレレ合奏で、全員が同じコードを弾いてもよいのでしょうか。
初心者が多いグループでは、全員が同じコード進行を同じストロークで弾くことがあります。最初の合奏方法としては間違いではありません。みんなで音を出す楽しさを体験しやすく、曲にも取り組みやすい方法です。
ところが人数が増えると、音が濁る、リズムがまとまらない、歌やメロディが聞こえにくいといった問題も起こります。
その場合はコードそのものを変えるのではなく、同じコードを使いながら弾き方と役割を分けるのが効果的です。
全員が同じコード進行を使っても合奏はできます。ただし、リズム、音の長さ、音域、演奏する場所を分けると、少ない練習時間でも響きが整理されます。
全員が同じコードを弾いても間違いではない
合奏を始めたばかりの段階では、全員が同じコードを弾く方法にも利点があります。
- 初心者も参加しやすい
- 共通のコード譜を使える
- 少ない説明で演奏を始められる
- 大勢で音を鳴らす楽しさを感じられる
まず全員で同じ伴奏を弾き、曲の流れを確認するのはよい練習です。ただし、それをそのまま完成形にすると、それぞれのストロークのわずかな違いが重なり、音がぼやけることがあります。
同じコードなのに音が濁る原因
音が濁って聞こえる原因は、コードの押さえ間違いだけではありません。複数人で次の要素が少しずつずれることでも、全体の輪郭が不明瞭になります。
- ストロークを始めるタイミング
- アップとダウンの強さ
- 音を伸ばす長さ
- コードを切り替えるタイミング
- 演奏者ごとの音量
一人では気にならない小さな違いも、10人、20人と重なると大きく聞こえます。そこで、全員を完全に同じ弾き方へそろえるだけでなく、最初から異なる役割へ分けてみます。
方法1:ストロークのリズムを分ける
最も取り組みやすいのは、同じコードを使ったままリズムを分ける方法です。
- グループA:4分音符で一定に弾く
- グループB:小節の1拍目だけ弾く
グループBが音を鳴らさない時間を作ることで、グループAのリズムが聞こえやすくなります。休符もアンサンブルを作る大切な要素です。
慣れてきたら、一方を細かいストローク、もう一方を2拍目と4拍目だけにするなど、曲調に合わせて組み合わせを変えられます。
方法2:音の長さを分ける
同じタイミングで弾いていても、音の長さを変えると役割の違いが生まれます。
- 一方はコードを短く切ってリズムを作る
- もう一方はコードを長く響かせてハーモニーを支える
短い音は曲に動きを与え、長い音は響きの土台になります。コードをたくさん覚えなくても、右手の使い方だけでアンサンブルらしい立体感を作れます。
初心者には、小節の最初だけ弾いて音を長く伸ばす役割がおすすめです。演奏する回数が少なくても、合奏全体を支える重要なパートになります。
方法3:同じコードを違う音域で弾く
ウクレレでは、同じ名前のコードを別の位置で押さえることができます。
たとえば一つのグループがローポジションのコードを弾き、別のグループが高い位置のコードを弾けば、同じ和音でも異なる音域が重なります。
全員が同じ高さの音を重ねるよりも、音域を分けたほうが一つひとつのパートを聞き取りやすくなります。これはウクレレオーケストラの響きを作る基本的な考え方の一つです。
高い位置のコードが難しい場合は、無理に全員へ割り当てる必要はありません。経験者だけが高音域を担当し、初心者は弾き慣れたコードを担当する方法でも十分です。
方法4:伴奏しないパートを作る
人数が多いからといって、全員が常にコードを弾く必要はありません。
曲の一部分で一つのグループを休ませると、音量と響きに変化が生まれます。次のような分け方が考えられます。
- AメロはグループAだけが伴奏する
- BメロからグループBを加える
- サビで全員が演奏する
- 曲の最後は一つのグループだけ残す
この方法なら新しいコードや奏法を増やさなくても、曲の場面ごとに音量と密度を変えられます。「弾かない時間を決める」こともアレンジです。
練習では一つずつ役割を確認する
パートを分けたら、最初から全員で通して演奏するのではなく、次の順番で確認すると効率的です。
- 全員でコード進行を確認する
- グループAだけで演奏する
- グループBだけで演奏する
- 4小節だけ重ねてみる
- 録音して音量とタイミングを確認する
音がまだ濁って聞こえる場合は、パートを増やす前に一方の演奏回数を減らしてみましょう。誰かの音を大きくするより、不要な音を減らすほうが整理しやすい場合があります。
まとめ
ウクレレ合奏で全員が同じコード進行を使うこと自体は、間違いではありません。初心者が参加しやすく、短時間で一緒に演奏できる利点があります。
ただし、人数が増えて音が濁る場合は、次のように役割を分けてみてください。
- ストロークのリズムを分ける
- 音を短く切る役割と長く伸ばす役割に分ける
- 同じコードを異なる音域で演奏する
- 曲の場面ごとに休むグループを作る
難しい音を増やさなくても、弾くタイミング、音域、音の長さを変えるだけで、コード伴奏はウクレレオーケストラのパートへ変わります。
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